初めに『流星祭』ありき、そして星大・星短の、諸々の授業(さと)が発展する

2015年10月30日

ジェイン・ジェイコブズは「初めに都市ありき、そして農村が発展する」と言った。
ヨーダ・オッカーターは「都市は祭りだ、そして、その祭りが難問(puzzle)なのだ」と言っている。

「祭り」には、多くの人が集まる。
人が多く集まれば、人と人の間も沢山できてくる。
人は、沢山の(複雑な)間(ま)を知ろうとするようになる。
それで、「人間」となっていくわけだ。
「祭り」に魅入られた「人間」は、「都市」を造っていく。
「祭り(都市)」から離れ、帰郷する者も出てくるようになる。
が、既に「人間」となった帰郷者たちは、郷(さと)に「祭り(間)」を伝えることになる。

「祭り(間・都市)」は難しい、「人と人の間」、「人間」はまさにpuzzleそのもの!
ゆえに、「初めに流星祭ありき、そして星大・星短の、諸々の授業(さと)が発展する」と敢えて言っておこう!

星短(入学)のリレー

2015年04月02日

新入生のみなさん、星短へようこそ。
「入学式」というと、一般に、晴れわたった「朝」のイメージですね。私も、「入学式」には、以下に示す、谷川俊太郎の「朝のリレー」という詩を思い浮かべます。

カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
(後略)

入学式の朝、「いつもどこかで朝がはじまっている」と口ずさみながら、みなさんが将来、日本のどこかで、地球上のどこかで、出会うことになる(「友愛の花」を咲かせることになる)、未だ見ぬ「隣人」たちについて、「今、この時分、何をしているんだろう?」、「何を感じているんだろう?」等々と、ひたすら思いを巡らしてみるのもいいですね。
「朝のリレー」が繰り返されるように、「星短(入学)のリレー」も毎年繰り返されています。みなさん、しっかりと「星短のバトン」を受け取り、未来の後輩たちへ手渡していってください。みなさんが手渡す番は2年後です。その日がくるまで、思いっきり、走ってください。そして、その日がくるのを楽しみにしていてください。きっと、満足しているはずです。
「星短のバトン」を受け取って走ってくれる、みなさんを、私たちは心より祝福いたします。
あらためて、おめでとうございます。

大学

篠崎 尚夫
SHINOZAKI Takao

プロフィール

金沢星稜大学学長
1958年生まれ。
埼玉県川口市出身
得意は、「食書」(書を食(は)み味わうこと)。因みに、2013年度「お奨めの一冊」は『鉄道と地域の社会経済史(日本経済評論社刊)』。「はしがき」と最終章、つまり頭と尾が絶品だった!?
苦手は、船と飛行機。地に足つかなきゃ何事も危うい。意外にそう考えるタイプである。
血圧高め、肝機能悪し!

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