大震災後の今を見て学ぶこと(その1)

2015年02月25日

阪神淡路大震災から20年が経過した神戸に行きました。
街や人の様子からは、そんな大きな災害に遭ったとは想像しにくいほど今は活気にあふれています。

ほとんどの学生の記憶にはない時代の災害ですが、当時の国民が受けた衝撃の大きさは計り知れず、 この震災が防災意識を高めるきっかけになったのは事実だと思います。

「生かされた命」という表現をときどき目や耳にしますが、どのように解釈しても私には少し違和感があります。
大切な家族や友人を失った悲しみや痛みを抱えた人が大勢いて、心の傷が癒えないことは想像に難くありません。
でも、お叱りを受けるかもしれませんが、残された者はいやいや生きてるわけではなく、生かされているわけではないと思います。

事実、多くの人の心が前向きになっていて、今の街の姿があり、人々の生活があります。
「忘れてはいけない」「風化させてはいけない」などの声ばかりがクローズアップされがちですが、 あの震災がなかったら、といくら思っても過去は変えられない以上、不幸にして命を絶たれたあの人がしたいと思っていたこと、 あるいはしただろうと思うことを自分が代わってする、という意識こそが「忘れない」ため、「風化させない」ために必要な気がします。

あれがなかったらと嘆くのではなく、遠回りになったとしても、目指していた姿に近づける努力を続けることが 亡くなった、かけがえのない人たちへの恩返しになると思えば、むしろこれまで以上に生き抜くことに真剣でなくてはならないと思うのです。

ヴァイオリンとハープが奏でる“Let it go”のメッセージ

2014年12月01日

オーケストラアンサンブル金沢でも活躍されているトロイ・グーギンズさん、平尾祐紀子さんをお招きして、11月18日に開催された学術文化講演会。
オープニング曲から既に、私たちは魔法にかけられたかのようにファンタジーの世界に引き込まれていました。
こんなに間近で、ヴァイオリンとハープの生の演奏を聴ける機会はないと言っても過言ではありません。
素敵な時間でした。
感激・感動・感謝にあふれた学生の声を紹介します。

「別れであったり、新しいことに挑戦していこうとする気持ちであったり、情景を思い浮かべながら聴いていると、泣いてしまいそうでした。」
「生の音楽は人を動かす力があると改めて感じました。最近、練習する時間がとれず、気持ちが離れていましたが、お二人の演奏を聴いて、楽器に対する気持ちが再燃しました。」
「手拍子などで一緒に参加できる曲もあり、みんな盛り上がって、とても楽しかったです。」
「“Let it go”は大好きな曲だったので、ヴァイオリンとハープで聴けたのが新鮮でよかったです。
感動しました。」
「『携帯電話の画面をずっと見ているのはもったいない、携帯じゃなくて、もっと自分の周りのことに関心を持って見ていると色々な発見がある』と言われたグーギンズさんの言葉が印象に残りました。」
「平尾さんの演奏中の笑顔に、大人だなあと感じ、こんな素敵な女性になりたいと思いました。」
「二人とも楽しそうに演奏されていて、聴いているほうも楽しかったです。人生を楽しむこと、たくさんの人とコミュニケーションをとることの大切さが分かりました。今後の自分に活かしていきたいです。」

演奏の合間のトークで、アメリカの秋の文化について語っていただいたほか、お二人の楽器との出会いについての話や将来の進路選択についてのアドバイスなどもいただき、本当に短く感じた90分でした。

グーギンズさん、平尾さん、本当にありがとうございました。

チャレンジは現在進行形(100kmウォーキング編3)

2014年11月25日

「三河湾チャリティー100km歩け歩け大会」その3

~チャレンジの年齢に早い遅いはなく、
 思い立ったときこそ最適のタイミング~

チェックポイントで足裏と足首にしてもらったマッサージは、ただただ気持ちよく、「わあ~幸せな気分だ~」と声に出していました。
マッサージをしてくれたスタッフの人も2年前に二人で参加し、相棒が60kmでリタイアして後半は一人になったことなど、 話を聞くうちに、これまた不思議なことに、ウソのように疲れがとんで、元気になれたのです。
孤独歩きの不安からも解放されたような気持ちになり、最後の7kmはノンストップで一気にゴールすることができました。

スタートから22時間48分。
タイムレースではないのですが、24時間以内にゴールしたいというささやかな目標もクリアできました。
24時間テレビのランナーのように、走りと歩きを繰り返しながら途中はゆっくり休む、というほうがダメージが大きいのかもしれません。100kmという距離、一人の力では最後まで歩き切れないことを実感しました。 休憩のたびに読んだ応援や激励のメールも間違いなく力になりました。生まれて初めての不思議な感覚でした。

歩き終えた瞬間に思ったこと・・・
「チャレンジして、本当によかった!」「新たな自分を発見できてよかった!」

いろいろ熟慮してから行動に移すことも大切ですが、考えていくうちに不安が大きくなって踏み出せなくなることもあります。 思い切って行動を起こし、やってみてから考える姿勢のほうが物事は前に進み、新しい発見や気づきも得られるものだと思います。 ゴールの後の温泉、水風呂、ホント気持ちよかったです。関わってくれた人たちすべてに、素直に感謝の気持ちで一杯です。
「限界」という壁は、もうちょっとだけ先にあることがわかった気がします。(過信は禁物ですが)

さて、来年はあなたもチャレンジしてみませんか?応援しますよ(^^)v

チャレンジは現在進行形(100kmウォーキング編2)

2014年11月12日

「三河湾チャリティー100km歩け歩け大会」その2

~自分に都合よく考えるときほど、人は苦しいんだなあ~

さすがに12時間以上歩いていると足の痛みは襲ってきました。Nさんの助言どおり、痛みを意識するたびに「気のせいだ」と心でつぶやいてみたところ、なんと不思議なことに本当に痛みは気にならなくなったのです。

前半の50kmはマイペースで歩けて、休憩もほとんどとらなくて大丈夫でした。 休憩をあまりとらなかったのは、休みすぎると続行意欲が萎えてしまう気がしたからです。 でも、後半はコンビニを見るたびに休みました。足の甲と足裏をマッサージしないと歩けなくなっていました。
やがて、歩いた時間で距離を推測するようになると、思ったように進まず、心が折れそうになりました。 「苦しいときは、自分に都合よく考えるものなんだなあ」と実感することになります。

自分では同じリズムで歩いているつもりでした。
チェックポイント間の距離がわかるので、 次のチェックポイントへの到達時刻を予測しながら歩くようになっていました。 ところが、昼間は1時間歩けば5kmは進んでいた計算だったのに、なかなか目標地点に届かなくなったのです。 53km地点から71km地点までの18kmに5時間もかかった(休憩時間も含めて)ときはショックでした。 足を前に出すリズムは変わらなくても、歩幅は前半より確実に短くなっていたのだろうと思います。 真っ暗な夜道を歩きながら、イヤホンを通して入ってくるラジオの音楽やDJの元気な声は 言葉にできないほどありがたいものでした。

89km地点のチェックポイントで、たまたま椅子に腰をおろしたとき、ボランティアスタッフの女性が 「マッサージしましょうか?」とニッコリ笑顔で声をかけてくれました。
まさに天使の声でした。(つづく)

チャレンジは現在進行形(100kmウォーキング編1)

2014年11月07日

「三河湾チャリティー100km歩け歩け大会」その1

~体験者の話は素直に聞き、体の反応にも素直に合わせる~

10月18日(土)、朝から快晴の愛知県碧南市をスタート。
参加者は1000人を超えていました。
例年は雨が降る大会とのこと。覚悟はしていても、未体験なので降った時の気構えも対応もイメージできず…
降らないことを祈りながら当日を迎えたのが良かったのかもしれません。

20代の時に会社の研修で夜通し30kmを歩いたのが最長記録だったので、100kmはもちろん未体験ゾーン。 体験者にいろいろ聞いた中で、
「痛みを感じたら気のせいだと思って」
「地獄を見た後の温泉は最高」

というNさん(仕事上で信頼している人)の言葉が決め手になり、完歩のための作戦は決定しました。
どうせ後半には否応なしに痛みが襲ってくるのだろうから、ゆっくり歩くも、せっせと歩くも同じこと。 であれば、痛みに耐えて歩く時間はなるべく短いほうがいい。少しでも早くフィニッシュして、 温泉にゆっくり入って、冷たいビールを・・・と考えたわけです。

スタートして、ぐんぐん気温が上昇。1時間もしないうちにアンダーシャツは汗でぐっしょり。 昼間はスポーツ飲料中心も、夜はお茶や水がほしくなり、甘い飲料にも手がのびました。
他の人たちは盛んにおにぎりやアイスクリームを買っていましたが、私はそんな気にはなれず、 歩行中に食べた主食はおにぎり2個と焼きそば1パックぐらいでした。何を食べてもあまり美味しさは感じませんでしたが、なぜかゼリーだけは心地よく喉を通りました。
40kmあたりで食べた1本のバナナからエネルギーをもらったことは忘れられません。

50kmを過ぎたあたりからは日も沈み、懐中電灯の光だけが頼りの道を一人で歩くことになろうとは、 このときは思ってもいませんでした。(つづく)

チャレンジは現在進行形(ロードレース編)

2014年11月04日

10月12日、金沢百万石ロードレースに出走しました。

1年前の初挑戦は他のランナーの雰囲気にのまれてしまい、最初からオーバーペースで後半に失速。
ラストスパートする力も残っていなかった情けなさから、練習方法を試行錯誤して臨んだ結果、 昨年のタイムを9分も短縮できたので、大満足でした。
(前回のタイムが遅すぎたというのが正確かも?)

前半の5kmは(前回の反省から)抑え気味に走って、それでも26分30秒というタイムは明らかに アドレナリン効果でした。他のランナーと並走していると闘争心が湧いてくるのは本能かもしれません。 後半の急勾配の上り坂は昨年ほどきつく感じることもなく、最後の2kmは、あの川内くんにも負けないような ”がっぱ走り”(注:必死に走ること)で、前半とほぼ同タイムでゴールできました。

誤算は、レースのために新調したシューズが小さかったこと・・・最後のだらだら下りは指先が悲鳴をあげてました。 終わってみれば、シューズだけが普段どおりではなかったというのが今回の反省点ですが、 来年は50分を切れそうな手ごたえ・・・かな?

さて、あなたのチャレンジは今どういう状況ですか?

短大

山本 航
YAMAMOTO Wataru

プロフィール

リゾート観光開発の会社で観光事業に10年ほど従事し、専門学校のホテル科講師を経て、現職に至っています。
「みんなが反対することは、やってみる価値がある」(セブン&アイ 鈴木敏文氏)や、「稼ぎたければ、働くな!」(未来工業 山田昭男氏)など、個性的な変わり者と呼ばれる経営者の手法に強い関心があります。
人まね一色は基本NG。

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