星短を巣立っていく皆さん、おめでとうございます

2015年03月19日

皆さんが入学された日のことを、想い出してみてください。その日皆さんが手にしたはずの『星短ガイドブック』に、私は、次のように書き記して置きました。

宝塚音楽学校ではありませんが、「(1) 清く、正しく、美しく」あってください。そして、「(2) 明るく、楽しく、元気よく」星短ライフを送ってください。
しかし、そのためには、「(3) しぶとく、しつこく、強かに」星短で学ぶことを忘れないでください。心の中にしっかり(3)を据えて置かないと、(2)の状態を保つことができなくなり、真に(1)のように振る舞うことは不可能となります。
互いに、『本物』を目指しましょう!

(『星短ガイドブック2015』より)

どうですか、憶えていますか?
今、こうして、皆さんを送り出す「卒業の日」に当たって、なお、私が、皆さんに「贈る言葉」は、「(1) 清く、正しく、美しく」「(2) 明るく、楽しく、元気よく」そして「(3) しぶとく、しつこく、強かに」、この3つです。
皆さん、もしこれから先、自分を見失いかけそうになったなら、「(1) 清く、正しく、美しく」「(2) 明るく、楽しく、元気よく」そして「(3) しぶとく、しつこく、強かに」と、「静かに、心を込めて」呟いてみてください。必ずや、星短時代の「皆さんの凛とした姿」が蘇り、力が湧いてくるはずです。

大丈夫!星短、スマイル!スマイル!スマイル!

Sei-Tan☆マナコン2015(2)

2015年03月16日

恒例の星短スマイル!

今年のマナコン課題には、「ロールプレイ(8) 『英語での電話応対』/今回のポイントは『焦らず、ゆっくりはっきり話す』/英語による電話も、基本の言葉さえ押さえておけば、こわくありません…」というのも幾つか入っていた。なんと、国際交流センターのAlexさんが特別出演してくれた。

私は、「こりゃ、学生たち、大丈夫かな…」直ぐそう考えてしまった。
ところが結構やるもんである。怯まず「対応」した彼女たちには、もちろん高得点が付いた。英会話やTOEIC授業の再活性化、そして「MOONSHOT abroad」・「インドネシア企業研修」といった「海外体験」が相俟って(これまた新しく組み合わさって)、innovationが生じつつあるのだろう。
決して臆していないところ、それが嬉しい。

コンテストが行われた星短学生ホールの隣接教室では、学生リクエストによる簿記補習授業「簿記質問教室(検定対策)」がいつも通り満員御礼で開かれていた。また、別の教室では「税理士集中講座」の真最中でもあった。四大生の中に混じって、星短生も頑張っていたようだ。この日の午前中には、星短1年生150人以上が、就職ガイダンスで、先輩たちの指導を受けてもいた。

定期試験が終って間もないというのに、彼女たちは、喜々として、「濃密な時間」を過ごしている。私は、「傍観者役」として、彼女たちからちょっと距離を置いて、眺めているだけであった。が、色んなことに気づかされた。最大の気づきは、「彼女たちが、表情豊かで、魅力的になってきたこと」、これだ。
コンテストに限らず、「苦楽(くるたの)しい諸々『真剣‐体験』の新しい組合せ」が、そうさせているのだろう。その日、「傍観者役」であった私だから、却って、そう強く感じたのかもしれない。
そういえば、『傍観者の時代』(ドラッカー)という本があった。もう一度、自宅の部屋を掘り起こして、読み直してみようかな。シュムペーターについても書かれていたはずだ。

Sei-Tan☆マナコン2015 (1)

2015年02月20日

星短伝統の「マナーコンテスト」が今年も催された。
予定の3時間を超える熱戦となった。
1チーム3人、11チーム計33人の星短1年生がエントリーし、昨年参加の2年生はコンテスト運営を担った。

参加者たちは、「ロールプレイ(1)~(11)」という11種類の課題をその場で初めて提示される。そして、「くじ引き」により、各チーム担当課題が決まり、順次それを演じていく。作戦を練る時間は、全チーム一斉にプレイ開始前10分程度。「試合」が始まったら、もう相談はできず、他チームのプレイに注目していなければならない。
大変難儀なものである。

例えば、「ロールプレイ(7)『クレーム対応』/今回のポイントは、お客様のクレームを、『誰が、どう対応するか』/個人の勝手な判断は避けましょう。“ほう・れん・そう”を怠らず、お客様への対応を…」といった課題が出されていた。簡単なシノプシスが添えられ、後は臨機応変に「対応」していかなければならない。

このとき感心したのは、クレームに対応している社員役の学生が、上司へ報告する際、「お客様に『お叱り』を受けまして…云々」といった言い回しをしていたことだ。

日頃のキャリア系授業や「美しい日本語」といった国語の授業、加えてキャリア合宿・就職ガイダンス等々が新しく組み合わさって、良い意味でその渦に巻き込まれている学生たちを、innovateしてくれているのだろう。意表を突く難題を突き付ける恐い「お客様」(特別出演の先生方や事務職員の皆さんが様々な役どころを真剣に演じてくれました、感謝)に品位を持って「対応」していく姿は、まさに本学星短に相応しいもの。
私は、頼もしく思った。

『流星祭』を創ってください!

2014年10月30日

こうして毎年、「流星祭」のパンフレットを眺めていると、「君の欲しいものは何ですか?」と、僕には聴こえて来ます。懐かしの吉田拓郎が、僕の頭の中で、『流星』を歌っているからです。何故か、僕は薄笑いを浮かべるだけです。
しかも、この歌の最後の叫び、「僕の欲しかったものは何ですか!」になると、僕は全く笑えません。

僕が欲しかったもの………
ここで、流れ星が……☆ ……☆ ……☆

みなさん、学園祭を創ってください。自ら「欲しいもの」を造ってください。自らの「思い」を自らの手(頭)で!そして、30年ほど経ってから、「僕の(私の)欲しかったもの(想い・過去)は□□です」と答えられるようにしておいてください。

そうすれば、「これから欲しいもの(思い・未来)は○○です」と、同時に言えるようになっているでしょう。
その時、本当の「Smile(^o^)」が舞い降り、本当の「おめでとう」がみなさんには聴こえて来るはずです!
きっと、きっと、きっと………
 

これでいいのだ!

2014年10月21日

国際交流センター主催の「MOONSHOT abroad(海外語学研修)参加者による報告会」が、10月6日(月)から17日(金)にかけ、昼休みの一時を利用して行われた。
計80人ほどのスピーチを聴かせてもらった。1人3分間の「英語によるスピーチ」であった。

「英語は得意ではないけれど、何とかチャレンジしたい!」という学生の姿が嬉しかった。
手を震わせメモを朗読するだけで精一杯の学生、なるだけメモを見ないで必死に前を向いて話そうとする学生、中には余裕で笑顔のスピーチを繰り広げる学生もいた。

「報告会」が行われた場所は、学生ホール内のミーティングルーム。決して良い環境とは言えない。聴衆も殆どいなかった。が、それが却って僕には、魅力的であった。隣室では、学園祭の準備等をしている学生がワイワイやっている。お弁当を食べている者もいる。
そういった喧騒(否、躍動)の中、それぞれの学生たちが思い思いに活動しているのに混じって、一所懸命スピーチしている星大・星短女子。これらの「存在」が、学園の未来を創っていく、そう直感した。

誰が何と言おうと、そう直感した!
これでいいのだ!

続 平和について考えよう

2014年09月30日

8月21日付『星稜百景』の「平和について考えよう」(経済学部花田先生)をたまたま読んだので、9月19日に行われた平和に関する映画鑑賞会「You Are the One Project」を覗いてみた。

そこでは、ジェレミー・ギリ監督の『THE DAY AFTER PEACE』という作品が上映されていた。 

年に1日でいいから、『戦争や紛争のない日』をつくろう

と思い立ったギリ監督自身の、ドキュメンタリー映画であった。圧巻は、以下の場面(シーン)。
2001年9月7日、ギリの奮闘によって、「毎年9月21日を国際平和の日(ピースデー)とする」国連採択がなされた。これを祝し、同年9月11日、ニューヨークの国連本部前広場で、「国際平和の日」制定セレモニーが、ギリ達の手で挙行されようとしていた。
そこへ、突如、思いもよらぬ「9.11同時多発テロ」………。
この後の展開については、本作品を実際に御覧になって頂きたい。  

この映画を観て、僕は「平和ってのは、単に受容する(天から降って来る)ものでなく、まさにクリエイティブなものなんだなぁ…」と今更ながら感じた(恥ずかしい話である)。
そして、僕にとっての「アクティブラーニング」とやらの、再確認にもなった。

花田先生、そして国際交流センターの井下さん、ありがとう!


補足:
国際平和映像祭主催の「You Are the One Project」は、本学では花田ゼミと国際交流センターの協力のもと実施に至りました。 

高度成長のとき

2014年02月25日

2月14日のバレンタインデーには、星短伝統行事の一つ、マナーコンテストがあった。
2年生の司会進行で、1年生が溌剌とプレゼンやロールプレイ等を競っていた。大変嬉しく観させてもらった。

また、教員・事務職員有志がロールプレイに混じって、名(迷?)演技を披露してくれた。
これには驚いた!ありがたいことであり、感謝。

その翌日、今度は若い卒業生たちが母校を訪れ、後輩達の前で「トークショー」を繰り広げてくれた。社会人になって、「働く」とは実際どんなものなのか腹蔵なく話してくれた。

その中で、「とても厳しい上司によく叱られ、就業中にさえ涙が止まらない経験もしました」という一人の発言にドキリとした。本当に悔しく悲しかったようである。
「でも、今にみておれ!って、踏ん張りました」、そう彼女は続け「今は、何があっても大丈夫、笑顔で仕事に集中しています」と言い切った。

学生たちは、真剣に耳を傾けていた。「トークショー」が終った後、先輩たちに恐る恐る近づいて行き、慣れたところで質問を連発していた。その先輩と後輩たちのやりとりは、微笑ましくもあり頼もしくもあった。

星短ガールズ(当然、卒業生も含む)は、こうやって、多くの人たちから愛され(たとえ涙したとしても)、ドンドン(高度)成長して(人として動いて)行くんだなァー。
今回、二度目の感謝であった。

※星短生の奮闘(関係された皆様への「ご恩返し」)を見てやってください!
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「かまいたち」になる?

2014年02月10日

お正月が終り、1月6日(月)から授業が始まった。
その日、やっとの思いで帰宅し(齢だよなぁ~)、夕刊(北國新聞)を広げ、何気に年末将棋大会の「観戦記」とやらを眺めていた。すると、

「棋力を考慮したA・Bのブロックに分け、スイス式の4回戦で実戦を楽しみ、終了後には特別企画として、女流プロを目指すTさん(星稜短大1年)と…」

という文面が目に停まった。
Tさん?今日授業で会ったばかりのTさんだ!(もちろん新聞には姓名がきちんと書かれていたが、ここではTさんとしておく)。さらに、

「Tさんは4月から大阪の研修会に入会し、1年で女流プロ資格を取得できるC1に昇級するという明確な目標を持ち、学業との二刀流を精力的にこなしている。得意戦法は『かまいたち』で、攻撃力は抜群…」と続く。

「かまいたち」か。右手に将棋の駒、左手には簿記の問題集。まさに、彼女は二刀流=「かまいたち」だ。
僕も負けてられない、冬のつむじ風にのって「かまいたち」になろうか?

大学

篠崎 尚夫
SHINOZAKI Takao

プロフィール

金沢星稜大学学長
1958年生まれ。
埼玉県川口市出身
得意は、「食書」(書を食(は)み味わうこと)。因みに、2013年度「お奨めの一冊」は『鉄道と地域の社会経済史(日本経済評論社刊)』。「はしがき」と最終章、つまり頭と尾が絶品だった!?
苦手は、船と飛行機。地に足つかなきゃ何事も危うい。意外にそう考えるタイプである。
血圧高め、肝機能悪し!

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