星短(入学)のリレー
2015年04月02日
「入学式」というと、一般に、晴れわたった「朝」のイメージですね。私も、「入学式」には、以下に示す、谷川俊太郎の「朝のリレー」という詩を思い浮かべます。
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
(後略)
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
(後略)
入学式の朝、「いつもどこかで朝がはじまっている」と口ずさみながら、みなさんが将来、日本のどこかで、地球上のどこかで、出会うことになる(「友愛の花」を咲かせることになる)、未だ見ぬ「隣人」たちについて、「今、この時分、何をしているんだろう?」、「何を感じているんだろう?」等々と、ひたすら思いを巡らしてみるのもいいですね。
「朝のリレー」が繰り返されるように、「星短(入学)のリレー」も毎年繰り返されています。みなさん、しっかりと「星短のバトン」を受け取り、未来の後輩たちへ手渡していってください。みなさんが手渡す番は2年後です。その日がくるまで、思いっきり、走ってください。そして、その日がくるのを楽しみにしていてください。きっと、満足しているはずです。
「星短のバトン」を受け取って走ってくれる、みなさんを、私たちは心より祝福いたします。
あらためて、おめでとうございます。