さまざまな人が夢中になるひと時

2017年06月01日

北陸大学野球春季リーグ戦の最終日、スタンドからグラウンドへ4年生全員の賑やかな声援が送られた。数々の試合で先発を任されていたK投手はこの日、応援役としてソロで熱唱し、声を震わせながらも歌い切り、視線を集めた。

本学の優勝の可能性を残した福井工業大学との第1戦、K投手は先発としてマウンドに立った。この日の彼は今大会で一番気合が入っているように見えた。ボールは捕手が構えるミットに吸い込まれ、「バーン」と音を立てた。「これまでで一番調子がいいですね」とK投手の母に声を掛けると、K投手の母は目を赤くしてうなずいた。「頑張っている息子の喜ぶ姿を見たい」と言っているようだった。

残念ながらK投手はこの試合の負け投手となり、本学の優勝の可能性はなくなった。ただ、試合のたびに球場まで足を運び、勝利を祈った、母、祖父、祖母、曾祖母の姿に力をもらってここまで投げ続けたことは間違いない。

野球部顧問 曽我教授

リーグ最終戦、4年生全員が応援にまわり後輩達に声援を送った。この大会で引退する4年生もいる中、チームは変わっていくのだろうが、選手を支える人々が一瞬に心を弾ませ、力を注ぐひと時がこれからも続いてほしい。

その他

川本 真夢
Mamu Kawamoto

プロフィール

ベーブルースの99年後に誕生。立命館大学経済学部経済学科出身。大学時代、アマチュア野球を年間200試合観戦。
人生の最終目標は、強豪校硬式野球部の寮母になること。

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